カルチャー備忘録

観た映画・読んだ小説・聞いた音楽・撮った写真などを紹介しています。

【美術館ログ #2】藤田嗣治『猫』国立近代美術館「MOMATコレクション 今とかけてなんと解く?」

こんにちは。美術館ログ、第2回です。

今回は、藤田嗣治の『猫』という作品を紹介します。本作は、国立近代美術館「MOMATコレクション 今とかけてなんと解く?」に展示されていました。国立近代美術館は、一部作品を除き、写真撮影が認められています。先日、国立近代美術館を訪れた際、本作の写真を撮影したので、以下に貼っておきます。↓

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藤田嗣治の生い立ちを、説明します。藤田嗣治(1886-1968)は、日本生まれ、フランスの画家です。「女」や「猫」のモチーフを得意としました。

1905年、父の知り合いであった森鴎外の薦めもあり、東京美術学校(現 東京藝術大学美術部)に入学しました。当時の日本画壇は、黒田清輝らのグループを中心にしていました。すなわち、印象派写実主義が重要視されていました。しかし、それらの作風は、藤田の作風とは異なるものでした。

藤田は美術学校の卒業に際して、『自画像』を制作しました。彼はこの作品において、黒を多用しました。黒は、黒田清輝が忌み嫌っていた色でした。

1913年、藤田は渡仏しました。この際、

  • アメデオ・モリディアーニ
  • シャイム・スーティン

らと出会い、彼らを「親友」と慕いました。また、彼らを通じて

らと出会いました。また、同じくパリに来ていた日本人の

らとも出会いました。当時のパリでは、シュルレアリスムキュビスム、素朴派など、新しい20世紀の絵画が台頭し始めていました。これらの出会いから藤田は、自身の作風を見つめ直すことを決心します。彼は、自身の著書において、

「家に帰って先ず、黒田清輝先生ご指定の絵の具箱を叩きつけました。」

と振り返っています。

1917年には、初めて自身の絵が売れました。わずか7フランでした。1922年には、『寝室の裸婦キキ』がサロン・ドートンヌで大評判を博し、8000フラン以上で買い取られました。1933年に、日本に帰国します。1935年に、25歳年下の君代(1911-2009)と出会い、翌年に自身5回目の結婚をしました。1936年には、ジャン・コクトーが日本に滞在し、共に相撲観戦や夜の歓楽街を散策するなどして楽しみました。1939年に、第2次世界大戦が勃発します。彼は、陸軍美術協会理事長に就任しました。1949年に渡仏の許可を得ると、

「絵描きは絵だけ描いてください。仲間喧嘩をしなしでください。日本画壇は早く国際基準に到達してください。」

という言葉を残して、フランスへ移住しました。

ブログを読んでいただいてありがとうございます。今回は、藤田嗣治の『猫』という作品、また彼の生い立ちについて書かせていただきました。興味を持った方がいれば、この機会に国立近代美術館を訪れてみてはいかがでしょうか。また、このブログを読んで、少しでも役に立った・勉強になったという方がいれば、コメント・シェアなどお待ちしております。ではまた。

 

【美術館ログ #1】国立近代美術館「眠り展」ルーベンス『眠る二人の子供』

こんにちは。美術館ログ、第1回です。

先日、竹橋にある国立近代美術館を訪れました。今回は、そこで鑑賞したルーベンスの『眠る二人の子供』を紹介します。現在、国立近代美術館では、「眠り展」が開催されています。本展示は、国立美術館合同展の第3弾です。「眠り」をテーマに、国立美術館所蔵の絵画・版画・素描・写真・立体・映像など、幅広いジャンルの作品約120点が展示されています。

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『眠る二人の子供』の作者である、ペーテル・パウルルーベンスに関して説明します。ルーベンス(1577~1640)は、バロック期、フランドルの画家・外交官です。

『眠る二人の子供』に関して説明します。本作は、ルーベンスの兄の子であるクララ(右)とフィリップ(左)が描かれています。これらの二人の子供は、別々の大型油彩画にも描かれています。このことから、本作は習作であると考えられています。習作とは、練習のために描かれた絵画のことです。本作からは、ルーベンスの素早く即興的な筆運びを味わうことができます。

この機会に、国立近代美術館を訪れてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。今回は、国立近代美術館で開催されている「眠り展」内、ルーベンスの『眠る二人の子供』を紹介しました。コメント・シェアなどお待ちしております。ではまた。

【写真録 #4】北の丸公園〜皇居外苑

写真録、第4回です。

今回は、北の丸公園から、皇居外苑の辺りを歩き、写真を撮りました。駅で言うと、九段下・竹橋・桜田門・日比谷の辺りです。2月中旬、だんだん暖かくなってきて、コートやダウンを着る人が減ってきました。以下、お気に入りの写真を共有させていただきます。↓

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最後まで見ていただいてありがとうございます。今回は、北の丸公園皇居外苑の写真を共有させていただきました。コメント・シェアなどお待ちしております。ではまた。